北方領土とは歯舞諸島・国後島・色丹島・択捉島の４つだと思われてますが、実はその先の千島列島までと、樺太の南側半分も含まれます。
カムチャッカ半島の南の占守島(しゅむしゅとう)までが千島列島です。
これらは日露戦争で勝利し、国際的に正式に手に入れた領土です。
(ポーツマス条約ですね)
その後、大東亜戦争末期の昭和２０年８月８日に、ソ連が日ソ不可侵条約を一方的に破り、満州や樺太や千島列島に侵攻してきます。
総勢１５０万人以上の大軍隊です。
日本軍は戦闘を行えるほどの武装はほとんどなく、時間稼ぎに撤し、民間人の逃亡を助けて玉砕します。
ですが必死に戦ってくれたおかげで、その間にアメリカの占領が始まり、北海道はソ連の手に渡ることは免れました。
ですので、火事場泥棒的に奪われた領土です。
その後、昭和２７年、サンフランシスコ講和条約にて、日本はこれら樺太や千島列島を手放すことになりました。
連合国(主にアメリカ)は、これら日本が手放した領土の行き先を決めなければいけなかったのですが、決めていません。
ソ連が講和に参加していないし、実効支配してるし、冷戦は始まってるしで、できませんでした。
手放すことになっただけで、その土地の権利はどこにあるかと言うと、実はまだ日本にあります。
厳密に言えば、連合国と戦争をした「大日本帝国」になります。
ですので、現在も正式にロシアのものと言う訳ではありません。
上に載せた地図ですが、樺太の南側と千島列島は色が塗られていません。
「どこの領域かはっきりしない場所」だからだそうです。
(公文のポスターで、トイザらスで売ってました。買ってから気付きましたが、いい地図ですね。)
すみませんが２に続きます。
