今日は建国記念の日です。
たぶん多くの方はよく分からないと思います。
教わっていませんからね。当然です。
日本という国が建国された日・・・ではないですよ?
初代天皇である神武(じんむ)天皇が天皇に即位された日です。
初代ですよ初代。1代目です。
今のこの平成の世である今上天皇は125代目になります。
ではなぜこの神武天皇が即位された日を建国記念の日にしたかと言うと、日本がいつから存在したのか分からないぐらい昔からあったので初代天皇の即位された日に決めました。
それと日本という国は天皇と共にある国であり、天皇とは切っても切れないからです。
天皇=日本
といっても過言ではないぐらい。
今から2677年前(紀元前660年)の2月11日が即位された日です。
世界最古の国の1つであり、世界最長の国です。
2600年以上も続いた国など他には存在しません。
有名なイギリス王朝なども長いですがまだ1000年にも達していません。
こんなに長く続くのも「天皇」がいたからであり、他の君主制国家とは大きく違う存在でもあるからです。
王や皇帝などは、国民は自分の所有物であると思っていました。
国にある全ての物や人が自分のものです。
その意識の大小はあるものの、どの国も概ねこんな関係です。
天皇だけは違いました。
国民を「大御宝」(おおみたから)として大事にしました。
そして自分は政治は行わず、政治を行う人を任命させる立場をとりました。
権威と権力を分けた訳です。
政治を任せて自分は何をしてたかと言うと、国民が平和に暮らせるよう祈りを捧げました。
これは今も連綿と続けられています。
「宮中祭祀」というやつですね。
こういう国のかたちであったから長く続いて来られたのだと思います。
天皇を英訳すると「エンペラー」(皇帝)になりますが、どちらかと言うと法皇に近い存在です。
ちなみに世界のトップと言われるアメリカ大統領ですが、アメリカ大統領よりも立場が上の存在が3人います。
一人は英国王(女王)。
一人はローマ法皇。
そしてもう一人は天皇陛下です。
日本国内においては
「天皇って普段何してるの?別にいなくてもいーんじゃない?」
ぐらいにしか思われてなかったりします(かつて私もそれぐらいにしか考えていませんでした)が、世界から見ると最大の礼儀を持って接する存在です。
様々な国が出来ては消え出来ては消えというのが当たり前な世界にとって、天皇の存在とは奇跡と言えるそうです。
フランス革命に影響を与えたユダヤ人の思想家、ルソーはこんなことを言いました。
「人もし随意に祖国を選べというなら、君主と人民の間に利害関係の対立のない国を選ぶ。自分は君民共治を理想とするが、そのようなものが地上に存在するはずもないだろう。したがって自分は止むを得ず民主主義を選ぶのである。」
ここでいう君民共治というのは、君主が決して国民大衆に対して搾取者の位置にあることなく、したがって国民大衆も君主から搾取されることのない政治体制のことです。
君と民が共に治める国。
それを体現していたのが日本だったと言うわけです。
ルソーは日本など知るよしもなかったですがね。
日本の歴史を調べ直してる最中ですが、知れば知るほど嬉しくなり、自信を取り戻していく気分になります。
・・・とまあ、まだまだ書きたいことはたくさんありますが今回はこれくらいで。
次の祝日は春分の日ですので、その日までに調べておきたいと思います。