ある日のこと。
会社の建物内に鳥が入って来てました。
名前は分からないんですが、白と黒で大きさはツバメぐらい、そして何より歩く(走る?)スピードが尋常じゃなく速いヤツなんですが、まあそいつが入って来て鳴いてるんですね。
結構、機械とかあるから巻き込まれるのもかわいそうだな、とか思ってたら主任さんが、
「ヒナ鳥を呼んでるんだよ」
とのこと。
ヒナ鳥に飛ぶ練習をさせるためこっちこっちと誘導してるらしいです。
ってことはヒナ鳥も入って来てる?
親鳥が鳴いてるら辺をよーく探して見ると、いました!
スズメぐらいの大きさで色も茶色。
人が入り込めないとこにいるので、なんか長い棒で突っついて出てこさせなきゃなりません。
長い棒、棒、棒・・・。
無い!(゚Д゚)
う~んどーすっか。
お!そうだ、
と思ってコンベックス(メジャー)を持って来ました。
伸ばして伸ばして、ツンツン。
よし!出てきた!
その後シュルルルルーッと小気味良く巻いてたら、
シュルルルルーバチンッシュルルルルー・・・。
?
いつまでもシュルルいってんなーと見てみたら先端の金具が見当たりません。
?あれ?
あ!
ちぎれた先端部分が近くに落ちてました。(・_・;)
・・・まさかこんな鳥のためにコンベックス壊してしまうとはッ!!ヽ(゚Д゚)ノ
地味に軽くショックでしたが、とりあえず今はヒナ鳥を確保するのが先です。
やはり足は速いのですが、まだまだ親鳥ほどすばしっこくはありません。
難なく捕獲成功(ちゃんと手袋して)して外へ連れてこうとしたら、
「すぐそこに巣があるんだよ」
と主任さん。
・・・つーかなんでそんなに詳しいの?( ̄∇ ̄;)
まあいいや。
巣のすぐそばで離してやると、ちょこんと入りました。
その後親鳥との鳴き声に応え、建物内にヒナ鳥がいないと分かると、親鳥はすぐに出てきました。
頭いいな。
とりあえずこれで一安心。
機械に巻き込まれてスプラッタな状況など見たくありませんしね。
その後しばらくしてヒナ鳥の様子を見に行くと、巣の近くで飛べないでいました。
頭でも撫でてやろうかと、手を近づけて行くと、
「くあーッ!」
って感じでくちばしをめっちゃ開けて威嚇してくる。
・・・おまえのためにコンベックスまで壊したと言うのに。
この恩知らずがーーーぁぁぁッ!!ヽ(゚Д゚)ノ
(大人げない)